色彩とグラデーションについて

グラデーションを使った絵画技法やエクセルを使った色彩理解のお助けなど紹介しています

神ふで

    神ふで 面相筆

 

 

この記事の目次

 こんにちは。管理人のりんです。ご訪問ありがとうございます。

去年2021年4月以来、久しぶりのブログ更新となります。

2021年7月には中国から帰国したり、その後利き目の左目に飛蚊症が出て見えずらくなったり、諸事情あり更新が途絶えてましたが、絵の方は相変わらず少しずつ描いています。

今回のブログは新しく試してみた筆の使い心地に関する内容です。

ある日、買い物のついでに家電量販店のプラモデルコーナーをぶらぶらしている時に、神ふでというネーミングの極細の筆を見つけました。その筆は、

1.筆先がかなり細くて長い (今までメインに使用している筆よりも細い、

  しかも長さがあるので1回で塗れる量も多そう)

2.神というネーミングがすごい (神技が繰り出せるかも)

3.結構値段も高い (普段使用している筆よりずっと高いので、それだけ良い

  のだろうか)

こういった点に興味を惹かれ、この筆を使えば

1.さらに細い線で

2.もっと思い通りに

グラデーションを描くことが出来ると考え購入に至りました。

今までの筆と新たに購入した筆の違い

まずはメーカー公表データで比較します

「メーカー名_ブランド名_シリーズ名_呼びサイズ」

 1.今までの筆→アルテージュ_キャムロンプロ_プラタ630_0/4号

 2.3.新たに購入した筆(2本)→ゴッドハンド_神ふで_面相筆(L)と極面

     相筆(S)

 

「穂先幅寸法_穂先長さ_筆全体長さ」

 1.キャムロンプロ 0/4号→穂先幅1.4㎜_穂先長さ7.8㎜_筆全体長さ(未公表)

    短軸

 2.神ふで面相筆(L)→穂先幅(未公表)_穂先長さ8㎜_筆全体長さ145㎜

 3.神ふで極面相筆(S)→穂先幅(未公表)_穂先長さ6㎜_筆全体長さ145㎜

 

「メーカー希望小売価格(税込み)」

  • キャムロンプロ 0/4号→ 715円
  • 神ふで面相筆(L)→   210円
  • 神ふで極面相筆(S)→  1,430円

価格はキャムロンプロがお安く、長年の愛用経験からもコスパ十分。

穂先幅や筆全体長さはメーカーによって未公表となっている部分があるため、実物で見比べて見ます。(下の写真参照)

写真左から、キャムロンプロプラタ630(0/4号)→神ふで面相筆(L)→神ふで極面相筆(S)と並べました。

実物での比較観察結果は以下のようになります。

「穂先形状」

1.キャムロンプロプラタ630(0/4号):ラウンド形状(根元から中央にかけて膨らみ、その後先端に向かって細くなる)

2.神ふで面相筆(L):ほぼストレート形状(根元から中央にかけてやや膨らみ)

3.神ふで極面相筆(S):ストレート形状(根元から先端まで同じ細さ)

 

「筆の細さ」

1.キャムロンプロプラタ630(0/4号)→2.神ふで面相筆(L)→3.神ふで極面相筆(S)の順に細い

シャーペンの芯(約0.5㎜)と見比べると、それぞれの筆先の細さがよく分かります。

神ふで極面相筆は本当に細く、驚きの細さでした。

 

「筆全体の長さ、持ちやすさ」

持つ部分の形状と筆全体の長さがほぼ同じなので、3本ともに持ちやすい

実際に使用した感想

神ふで 面相筆(L)を実際に使いました。

筆全体にたっぷり絵の具を含ませると、写真のような状態です。

穂先の根元部は絵の具がダマになって溜まります。

上は小さな面積の部分をグラデーションで塗ってみた場合です。

面積が小さくても、黒い部分の濃い色で3区部、中間~明るい色で3区分、合計6区分のグラデーションが出来ました。

〇良いと感じた点

 1.絵の具を1回含ませて塗れる量が多い(穂先が長くタンクの役割をする)

 2.グラデーションの区分を細かくできる→塗る面積が小さな部分でも、多段

   区分が可能(穂先の細さが関係)

×使いづらいと感じた点

 1.絵の具が混ぜにくい(穂先が長すぎ・細すぎ・ストレートすぎ)

 2.円形状が塗りにくい(穂先がストレートすぎ)

 3.幅の狭い小さな部分も塗れるが、穂先と目の焦点合わせや筆圧の調整に

   非常に集中力を要し、疲れる。(穂先が長すぎ・ストレートすぎ)

結果は、良いが2点に対して使いづらいが3点、総合的に使いづらい方が勝ることになりました。

 

この使いづらさは用途に問題があるからで、今回グラデーション技法には使いづらかったですが、

以下のような技法に合うように使えば、十分にこの筆の特徴が生かせると思います。

 

〇使いやすい(適した)技法

  • 頻繁に混色をしない
  • 直線メインで塗る
  • 穂先幅より比較的大きな部分を塗る

神ふで面相筆を使ってみて自分のグラデーション技法にはあまり不向きとわかったので、さらに極細の神ふで面相筆については使用をやめておきました。

いつかこの筆を使う出番がでてきたら、またレヴューしたいと思います。

おまけ

筆の比較写真で写っている筆置きも今回新たにプラモデルコーナーで購入したものです。

GSIクレオスというメーカーのMr.筆置き(税込660円)という製品で、巻いたワイヤーばねの上に筆をおいたり、挟んだりして使用します。ただし、ばね部分に筆を挟むと、ぶるんと筆が弾かれてしまう時もあるので、軽く乗せるように使っています。

ワイヤーばねの部分は、上にはねあげて角度を付けることも可能です。

以上のように、プラモデルの塗装と、絵画(細密画)の色塗りはどちらも細かく仕上げることが目的なので道具も共通性・親和性があるようです。

 

 

 

 ~終わり~

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