きっと今度はうまくいくかも。
この記事の目次
こんにちは。管理人のりんです。ご訪問ありがとうございます。
イトーピア向日マンションミニギャラリーでの7月第1週目から第2週目までの作品展示についてご紹介しています。
前回の記事で作品のラックが外れてしまう件について、透明テープで補強することにしたことを書いていましたが、展示13日目でやっぱり外れていました。
そこで2週間弱は両面テープでももつので、今回はラックを止める両面テープをより強力そうなものに変え、きっと今度は14日間うまくいくかもと思いました。
今回使用した両面テープは、セリアで購入したこれです。

両面テープの保持力や耐荷重などは書かれていませんが、アクリル系ということやロゴの力強さからなんとなくいけるやろという感じです。
これを使って前回同様のやり方で絵を壁面に取り付けました。

なかなか良い感じです。
かってに外れていないか気になっている方がおり、ちょくちょく見に行っていただきましたがその日は大丈夫でした。
ですが、次の日は大変湿度が高くぺローンとはがれそうな予感がありましたが、やっぱり外れていると連絡がありました。

むしろ前の両面テープよりも、プラスチック製のラックには粘着力が働きませんでした。
買った両面テープの袋を見ると、「きれいにはがせる」とのうたい文句があります。
どうりではがすときに本当にきれいにぺローンとはがれるわけです。
作品の重さが1kg以上あるので、両面テープでは無理なようです。
そこで最後の手段として、「作品を台の上にのせて、壁に立てかける」という方法に変えることにしました。
見た目が不細工になるので避けてましたが仕方がないです。

絵が前にズレ落ちないようにストッパーも付け、台もテープで固定しているので、これで一安心です。
案の定、見た目が「カニ」みたいやと言われましたが、次回は台にカバーでも取り付けることにします。
今回の展示作品は「Obsessed Codex オブセスト コーデック」です。
2週間をめどに展示しています。
展示期間
「2024年7月1日(日)~2024年7月14日(日)」
2週間で作品を入れ替える予定です
展示作品
題名「Obsessed Codex」(オブセスト コーデック)
2014年制作
カリグラフィーと装飾写本画に夢中になっていた頃の作品です。
終わり
かってに外れていました
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こんにちは。管理人のりんです。ご訪問ありがとうございます。
イトーピア向日マンションミニギャラリーでの6月第1週目からの作品は、当初23日まで展示する予定でおりましたが、特別な事情の発生により急遽14日までで終了することとなりました。現在は別の絵を展示させて頂いております。
特別な事情とは、前回記事でご紹介した透明のラックが外れてしまったことです。
透明のラックを両面テープで壁面に固定していましたが、作品の重さで引きはがす力が働き、ラックがズレたり外れたりしていました。
横からみた状況を下図に示しています。

壁側には両面テープは強固に張り付いて残っていましたが、ラック側はそれほど両面テープとの相性が良くなかったか、もしくは貼り付け後の圧着不足かで徐々に剥がれが進行した様子です。

右側のラックは残っていましたが、左側は両面テープを残して外れています。
作品の方は完全に落下してしまう前に、どなたかが外して置いていただけたようで特にキズがつくこともなく無事でした。
一旦外した作品は、それまで2週間弱展示させて頂いていたので、再び取り付けることはやめにして、別の作品を展示することにしました。
今回はラックから両面テープが外れないように、ラックの上から透明テープで補強をすることにしました。
横から見た図
※本当は前回設置時に透明テープ補強まで設計していましたが、両面テープと壁面との接着性が思いのほか良かったため、ラックの上からの補強はやめた経緯があります。
今回の展示作品は「P0WER CROSS パワークロス」です。2週間をめどに展示しています。

上部左側がテカっていますが、表面のOPPフィルムシートに光が反射しています。作品のすぐ上に照明があるので、照明がついていればこの写真よりももっと見栄えが良いです。
展示期間
「2024年6月16日(日)~2024年6月29日(土)」
2週間で作品を入れ替える予定です
展示作品
題名「P0WER CROSS」(パワークロス)
2015年制作
作品について過去記事にも情報があります。
終わり
おなじところで違う絵を展示しています
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こんにちは。管理人のりんです。ご訪問ありがとうございます。
6月も引き続き老人会様のご協力のもと、イトーピア向日マンションのミニギャラリーで、5月とは違う作品を展示させて頂いております。
特別な事情がない限り、絵を入れ替えながらしばらくおなじところで展示を続ける予定です。
6月第1週目からの作品は、こちらになります。
玄関から入ってメールボックスルームに向かう壁沿いに、ドーム型のピザ窯のような形の展示スペースがあり、そこに絵を飾っています。

2枚横並びに配置しました。
スペース的には左側にもう1枚掛ける空間はありますが、普段はこの場所のガラス扉は通行のために内側に開けておく状態になっていますので、左側は開けておく方が無難かなと考えました。

普段はこんな感じで、左側にガラス扉が見えます。
今回の展示方法は額縁はやめ、代わりに絵をOPPフィルムシートで包んで掛けています。
OPPフィルムは透明度が非常に高く、ツヤツヤとした光沢もあり、画肌そのままよりも高級に見えました。
30mの巻きシートを購入したので、これから先も沢山使えそうです。
ひと巻き1800円でした。
絵を壁に掛ける方法は、いろいろ考えた末に透明のラックを使用することにしました。
取り付け方法は手順書を作って部材をそろえ、自宅で試行しました。

構想では絵の上側2か所もL字ラックを付けるつもりでしたが、セリアで買い回りをしている際に、別の部材を見つけたのでそれを加工して使いました。

この配線コードフックの余分な部分をカットして使いました。

L字ラックも配線コードフックもどちらも透明タイプなので、ほとんど絵の鑑賞の妨げにならないのが良いです。
展示期間
「2024年6月2日(日)~2024年6月22日(土)」
3週間で作品を入れ替える予定です
展示作品
左側
題名「SPELLBAUND」(スペルバウンド)
2016年制作
右側
題名「Ur X」(ユー・アー・エックス)
2017年制作
「Ur X」については過去記事にも情報があります。
終わり
えを展示しています
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こんにちは。管理人のりんです。ご訪問ありがとうございます。
5月からは老人会様のご協力のもと、イトーピア向日マンションのミニギャラリーで作品を展示させて頂いております。
玄関から入ってメールボックスルームに向かう壁沿いに、ドーム型のピザ窯のような形の展示スペースがあり、そこに絵を飾っています。

今回の展示方法は、額縁に入れて吊るす方法を採用しました。
たまたま実家で長い間使っていなかった額縁が見つかり、この絵を入れて見たらジャストサイズでした。
展示スペースの頭上には蛍光灯もあり、点灯すると絵が一層引き立って見えます。

この展示スペースも適度な静けさや落ち着きがあり、西向日ミニギャラリーと同様に「お気に入りの場所」になりそうです。
西向日ミニギャラリーを「美の回廊」に例えると、こちらのギャラリーはミラノにある「最後の晩餐」の壁面を想起しました。
展示期間
「2024年5月5日(日)~2024年6月1日(土)」
ほぼ1か月あります。
展示作品
題名「Y.O.B」(ヨブ)
2020年制作
制作期間は約1年で、中国蘇州に駐在していた期間に制作完成しています。
過去記事にも情報があります。
終わり
うまく桜の開花に合いました

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こんにちは。管理人のりんです。ご訪問ありがとうございます。
4月1日から始まっている西向日ミニギャラリーでの作品展示についてご案内とご紹介をさせていただきます。
何時(いつ)
「2024年4月1日(月)~2024年4月30日(火)」
丸々1か月間あります。
どこで
「西向日ミニギャラリー」
阪急電鉄京都線「西向日駅」の「構外通路」スロープ壁面に計5基の
ガラスケースが設置されており、その中に作品を展示しています。
下の見取り図の、”ここ” と丸囲みした壁面です。
(画像は阪急電鉄ホームページより)
駅構内とは別の通路にあるため、駅ホームに入る必要はなく、
「切符」も必要ありません。
24時間いつでもご鑑賞いただけ、無料です。
実際に訪問してみました
「東口」からの通路と入り口:
1.写真の黄色囲み部、赤矢印の方向に進みます。

2.突き当りの壁に今月の展示内容が記されています。

3.黒矢印の方向に進むと、ぱぁっと広い駅ホーム天井と長いスロープが現れます。そのままスロープを下ると、右手に絵が飾られています。

全部で5基あるガラスケースのそれぞれに照明が設置されており、明るさ的には問題ないです。
スロープを下ったところから見上げると、左壁に絵が並びます。

この場所は時間帯によっては日光も入り、見る時々によって絵に様々な印象を与えてくれます。
また適度に落ち着いた暗さや静けさもあり、絵を飾る場所としては美術館などにもひけをとらないのではないかと思われます。
「美の回廊」という言葉がありますが、まさにそういったイメージが思い浮かびました。
youtube動画
4月7日に自分の作品を見に行きました。その様子を動画にまとめyoutubeにアップしています。ご参考まで。
西向日といえば、桜並木がとても綺麗です。洋風味あふれる噴水公園もあります。
西向日ミニギャラリーに行くついでに、沢山の満開の桜を堪能することが出来ました。
記事タイトルのように今回の展示は、うまく桜の開花に間に合いましたとさ。

噴水公園にあった向日市制40周年記念看板。
ちなみに今年は市制52年です。
編集後記
今回の展示の準備で、最後の最後まで悩んだのがどうやって絵をガラスケース内に掲示するかでした。
どうしても外せない制約が2項目あり、
1.厚さは20mm以内にすること。
使用規約に、「既定の厚さを超えますと、フレームの鍵が閉まりにくく、破損の原因になりますので、必ず規格内でお願いします。」とありますので必須条件でした。
2.つりひもは極力使用しないこと。
これは自分で課した制約です。絵はベニヤ板に描かれていて、裏面も平面のため、そのままではフックに吊るすことができる構造にはなっていません。フックに吊るすためには、裏面に穴を開けてつりひもを設置するか、つりひもを裏面に強力接着する必要があります。
但し作品の厚みは平均10mmとかなり薄いわりに、重量は絵の具が載っていることもあって平均2kgとそこそこ重く、穴を開けるのも接着するのもそもそも不安要素がある状態でした。
1か月間の会期中、電車の往来の振動などにも耐え、確実にお見せできる状態が必要です。
これら2項目の制約をクリアするモノが、前回記事でもお話しした押しピンでした。
4月1日の搬入当日には、あらかじめ自宅の壁でシュミレーションをして選んだ3種類の押しピンを沢山持参して臨みました。
1.ごく普通のダルマピン
2.本体がもっと大きいタイプ
3.ピンの長さがロングタイプ
左が大きいダルマピン
ロングタイプはあくまで最後の頼み
結局、使用した押しピンは、2.の大きなタイプで正解でした。
当日は、押しピンを止める壁の厚みにばらつきがあったり、壁板もぐらついたりと、どこでもピンを根元まで確実に刺せる状態ではありませんでしたが、止めるピンの数を増やすなど対応してなんとか掲示することができました。
大きな押しピンは、百均のセリアで購入しました。セリアさんありがとう。助かりました。
欲を言えば、1ケース15本入りですが透明タイプは7~8本しか入っていないので、全部透明タイプがあれば欲しかったです。

終わり
いよいよ作品の展示をします
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こんにちは。管理人のりんです。ご訪問ありがとうございます。
今日は原画展示の告知をさせていただきます。
ほんとうに長い間、原画の展示はしていませんでしたが、良い機会を得ましたので久しぶりに展示をします。
そのためほとんどの作品が自宅以外では「初」のお披露目になります。
何時(いつ)
「2024年4月1日(月)~2024年4月30日(火)」
どこで
「西向日ミニギャラリー」
下の見取り図の、”ここ” と丸囲みした壁面です。
(画像は阪急電鉄ホームページより)
駅構内とは別の通路にあり、「切符」は必要ありません。
もちろん無料です。
なぜ西向日で
長年西向日周辺で生活しています。
また、この駅周辺には幼少期から中学1年ごろまで通っていた絵画アトリエ教室があり(現在は開いておられるかはわかりませんが)、近くの公園ではよく写生をした思い出の場所でもあります。
桜の季節は桜並木が大変きれいな、落ち着いた街です。
西向日ミニギャラリーとは
向日市が管理しています。
市民や向日市に属する団体などが申請して使用することができます。
スロープの壁面に計5基の展示用ガラスケースが設置されています。
私の記憶では、かなり前からあったような気がします。
正直今まであまり関心は高くなかったのですが、向日市の広報ページから申請要綱を確認して、展示用ガラスケースの寸法が思いのほか大きいことに気づき、これなら私の絵も飾れるなと申請を思い立ったのでした。
使用期間が1か月と長いのも気に入りました。たとえ人通りが少なくとも余裕をもって展示ができます。
準備
1.絵の固定方法
私の作品は平らな板の上に描いてあり、裏面も平面です。
絵を吊り下げる構造にはなっていないため、どうやって絵を壁面に固定するか考えました。
自宅の壁でシュミレーションした結果、ダルマ形押しピンのくぼみ(くびれ)部分に絵を乗せるというやり方が、最もシンプルで良さそうということになりました。
赤矢印がくぼみ部
くぼみに乗せるだけでは絵がスーっと前に倒れてくるので、上部2カ所にもダルマピンで固定します。
透明のダルマピンを使えば、鑑賞の妨げにもなりません。

ただし、絵の画面が波打っている場合や、厚みがくぼみの幅以上のものは、裏面に吊り金具を設置するかもしれません。
まだ考え中です。
2.絵の配置
実際に現場に行って確認し、それを基に配置イメージ構想を練りました。

5基のガラスケースのなかに、どの絵をどのように配置するか、画像データを使ってシュミレーションをします。
限られたスペースの中で、どうしても入りきらない作品は、原画ではなく印刷したものを展示する場合もあります。
その他、作品タイトルを付けたり、搬入現場で絵が固定できない場合などを想定したり、準備を入念にします。
無事に設置をするまではあれこれ考えます。
あーカイブ A~Z
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こんにちは。管理人のりんです。ご訪問ありがとうございます。
2006年から、作品の題名の頭文字をアルファベット順にAからZまでつけ、合計26作品を作るというプロジェクトを進めています。
この度26作品目 Zoloaster が完成し、このプロジェクトはひとまず無事に終了しました。
今回は全26作品のアーカイブも兼ねて、このプロジェクトの総括をしてみます。
制作の推移
年度別にどのアルファベットの作品を制作したかの推移を知るために、年表を作ってみました。

例えば、’07年にはB・Cの2枚の作品を制作しています。
年表は文字の羅列なので、推移をより分かりやすくするためデータをグラフ化してみました。

青い棒グラフはその年に製作した作品の枚数の推移を示しています。
橙色の折れ線グラフは0から26までのアルファベットの累計数の推移を示しています。
このグラフから分かることは、
・’20年までは作品はほぼ毎年1枚以上制作しており、順調であった。
・’21年以降作品の制作ペースが鈍って停滞期間があった。
この理由として考えられることは、
1.’21年以降土曜出勤日が発生した。
2.他の趣味に時間を取られた。
職場環境の変化により、月に一回土曜出勤日ができ休日が減りました。
絵の制作は土曜日の夜に行っているため、土曜出勤となる日は疲れて制作をパスする日が多々ありました。
こうして月4回の土曜日の制作時間が月3回になり、制作のペースが落ちたと考えています。
趣味嗜好の多様化では、’21年に日本に帰国後、ギターとベースの技術向上のために週に1回(土曜日)に2時間ほど練習に充てることにしました。
中国には単身赴任で行っていたので、自分ひとりの時間が沢山ありました。しかし帰国後はそういうわけにはいかず、どうにか週に1回だけでも楽器に触れる時間を確保したいと考え、絵を描いた後、続きで楽器の練習をすれば良いとの結論に至りました。
そのためそれまで週1回4時間かけていた作品の制作時間が2時間になり、制作のペースが落ちたと考えます。
作品形態について
次にA~Zの作品形態について表にまとめました。

作品形態は大まかに言うと、1枚で単独したものか、2枚で1枚(2枚組)としたものかに分けられます。
集計してみると以下のような結果になりました。


さらに、先ほどの制作推移グラフに、どれが2枚組であるかを赤囲みで追加しました。

これらの集計結果やグラフから分かること。
1.作品の半数以上は2枚組作品である。
2.2枚組作品は’09年から始まっている。
2枚組作品の多用についてその原因を考察した結果、原因について以下のような要素が当てはまりました。
・聖書の写本画を作品制作のモデルとしている
・聖書は本であり、開けると左ページ・右ページと2ページが見開きとなる
・’08年までは主に聖書の挿絵ページの再現に着目しており、1枚単独で挿絵の1ページとして制作していた。
例:A・B・C・D
例:A(左)・例B
例:C(左)・例D
しかし’09年以降、自身の研究が進むにつれ、より本としてリアルな再現を目指すようになり、左右ページ見開きの再現として2枚組作品を制作するようになった。
例:E/F、G/H、i/J、K、L、M、O
例:E/F
例:G/H
例:I/J
例:K
例:L
例:M
例:O
特に作品O(’14年作品)は、本としての体裁、挿絵や文字、枠線文様が多彩です。この作品を自身の目指す写本再現の一つの到達点と考えています。
’14年以降も2枚組作品を制作していますが、この時期になると写本の再現のみを目標とはしていないです。
あくまでも美しい構図の一つとして左右対称となるように2枚組を制作しています。
例:R/S、W/X
例:R(右)/S
例:W(右)/X
以上のように、複合した要因で2枚組作品を多く制作してきました。おそらくこれからも(いいテーマが思いつけば)左右対称の2枚組作品は制作していくと思います。
作品サイズの推移
次に全26作品のサイズを表にまとめてみました。

この表の右欄の換算をもとに、作品の大小を模式的に表すと以下のようになります。
P100号の面積を10として換算
![]()
作品A:面積10 作品N:面積3 作品Y:面積1
かなり大きな作品から小さな作品まで制作しましたが、大きくても小さくても緻密さは変わらないと考えています。
なぜなら塗る面積は違っても、塗り方や使用する筆は全く同じであるからです。
塗り方はどれでもグラデーションです。
使用する筆のサイズはほぼ全ての作品でキャムロンプロプラタ630(0/4号)等の極細筆を使用しています。
使用する極細筆とシャーペンの芯との比較
次に制作年代で作品サイズの推移を見ると次のグラフのようになります。

このグラフから分かること
・’06年~’08年までは100号の大きなサイズの作品
・’09年~’11年までは30号~40号クラスで作品サイズが急に小さくなった
・’12年~現在は15号以下の小作品のみとなっている
作品サイズ変移の原因は以下の要因が考えられました。
・大学の部活時代の名残りで100号のキャンバス用木枠を多数持っていたが’08年に使い果たした。
・’05年から公募団体で作品を発表するようになり、公募展は100号サイズは普通でむしろ小さいくらいであるが、絵の保管場所(自宅)に困るようになり、’09年からサイズを小さくする必要に迫られた。
・’09年にサイズを従来の半部以下にして制作し、’10年には自主的に公募団体から離れ、大きな作品を作る必要がなくなった。
・’10年にアートサイト経由で30-40号の作品が数品売れたため、以降サイズはあまり大きくない方が自分にとっても周りの人々にとっても良いと知り、小ぶりの作品を制作することになった。
このような理由から現在の作品サイズ展開になったと考えています。もし需要があって作品が手元に溜まらないのであれば、今後大きなサイズの作品を作ることもあるかもしれません。
謎(頭文字)
作品の中には題名の頭文字が描かれているものがあります。
下の表は作品中の頭文字のあり・なしについてまとめており、頭文字のおおよその位置も記入しています。

作品中の頭文字のある・なしを大別してグラフ化したものが下記です。

26作品中の約6割方にあるのがわかります。
次に、ある・なしの推移を年別に調べてみました。

’16年まではほとんどの作品中に頭文字を記載しています。
前述のとおり、このころまでは写本画の再現の意識が強く、自然と頭文字を作品に入れる流れとなっていたようです。
以下例は作品中から頭文字の部分だけを抜き出したものです。
例:B・C・D
例:E・F
例:G・H
例:I(アイ)
例:J・L・M
例:N・O・Q
例:R・S
いろいろなタイプの頭文字を入れていたことがわかります。
調べていて謎であったのは、文字ばかりの作品でKingsというものがありますが、これだけ文字を沢山書いたのに頭文字「K」がひとつも見当たらなかった点です。
文字作品:K
AIによる作品解説
26作品それぞれの作品制作においての「こだわり」を一覧にまとめました。
そして、この「こだわり」をもとにAIに作品の特徴分析をしてもらいました。

まだ例として登場していないいくつかの作品について、AIによる解説を見て見ます。
・作品Pの場合、

作者のこだわり
聖書の1ページ・キリスト・エヴァンゲリスト・力強く大きな十字架・顔は真っ直ぐ前を見る・光輪・多様な図形・背景金色・枠線の太さや文様・グラデーション技法・髪の毛・部屋に飾れる程よいサイズ・力強く光る瞳・光り輝く
これをAIで作品分析すると、こうなりました。
”提供された情報に基づいて、次のこだわりを持って制作された絵画作品の特徴を分析します。
1. 聖書の1ページ: 絵画作品は聖書の特定のページを描いていることを示しています。これは宗教的な要素を持ち、キリスト教の信仰や聖書の物語に焦点を当てていることを意味します。
2. キリスト: 絵画の中心にはキリストの姿が描かれています。キリストは聖書の中でも重要な人物であり、彼の姿が強調されていることで作品のテーマ性が示されています。
3. エヴァンゲリスト: キリストの周りにはエヴァンゲリスト(福音書の著者)の一人が描かれている可能性があります。これはキリストの教えや福音書の伝達に関連する要素を追加しています。
4. 力強く大きな十字架: 十字架はキリスト教の象徴的な要素であり、キリストの犠牲や救済の象徴として表現されています。絵画作品では大きく力強く描かれていることから、キリストの苦難や栄光を強調していることがわかります。
5. 顔は真っ直ぐ前を見る: キリストの顔は真正面を向いて描かれており、観る者に対して直接的な視線を与えています。これはキリストの力強さや威厳を表現する一方で、観る者との関係性を構築する役割も果たしています。
6. 光輪: キリストの頭の周りに光輪が描かれていることから、彼の神性や聖性を象徴しています。光輪は聖なる存在であることを表し、キリストの崇高さを強調します。
7. 多様な図形: 絵画作品には多様な図形が描かれていることが示されています。これは装飾的な要素としての役割を果たすだけでなく、作品に奥行きや複雑さを与えるための手法としても使用されている可能性があります。
8. 背景金色: 絵画の背景は金色で描かれています。金色は富や尊厳、神聖さを象徴する色であり、絵画全体に輝きと重要性を与えています。
9. 枠線の太さや文様: 絵画の枠線は太く描かれ、文様があるかもしれません。これは絵画を飾る枠の一部としての装飾的な要素であり、作品全体の一体感や統一感を強調する役割を果たしています。
10. グラデーション技法: 絵画作品ではグラデーション技法が使用されていることが示唆されています。これは色の滑らかな遷移や陰影効果を生み出し、絵画に立体感や深みを与える手法です。
11. 髪の毛: キリストの髪の毛は特筆されて描かれているようです。髪の毛の詳細な描写はキリストの人間性や存在感を表現する一方で、美的な要素としても重要な役割を果たしています。
12. 部屋に飾れる程よいサイズ: 絵画作品は部屋に飾ることができる程よいサイズで描かれています。これは作品が一般的な家庭や聖堂などで展示されることを想定していることを示しています。
13. 力強く光る瞳: キリストの瞳は力強く光って描かれています。瞳は表情や感情の表現の中でも重要な要素であり、キリストの神性や力強さを強調する役割を果たしています。
14. 光り輝く: 絵画作品全体が光り輝いて描かれているようです。これは神聖さや神の栄光を表現するための手法であり、作品に崇高な雰囲気を与えています。”
なるほどという感じです。作者が解説するより客観的に聞こえます。
次は作品Qではどうでしょうか。
・作品Qの場合

AIによる解説
” 提供された情報に基づいて、次のこだわりを持って制作された絵画作品の特徴を分析します。
1. トランプのような絵: 絵画作品はトランプのような絵柄を持っていることが示されています。これは遊び心やポップな要素を絵画に取り入れている可能性があります。
2. 顔はやや斜め向き: 描かれた顔はやや斜めを向いていることから、視覚的な動きやダイナミズムを表現しています。斜めのポーズは人物の個性や特徴を際立たせる役割も果たしています。
3. 光輪: 絵画作品の中に光輪が描かれていることから、人物の神性や聖性を表現しています。光輪はキリスト教の伝統的な表現方法ですが、この場合はトランプの要素と組み合わせて独自のアレンジがされているかもしれません。
4. 多様な図形: 絵画には多様な図形が描かれています。これは装飾的な要素としての役割を果たすだけでなく、作品に視覚的な興味や複雑さを与えるための手法としても使用されています。
5. グラデーション技法: 絵画作品ではグラデーション技法が使用されていることが示唆されています。これは色の滑らかな遷移や陰影効果を生み出し、絵画に立体感や深みを与える手法です。
6. 頭文字: 絵画に頭文字が描かれていることが示されています。頭文字は特定の言葉や名前を表すものであり、作品に個人的な意味やメッセージを付与する役割を果たしています。
7. 上下逆さまにできる構図: 絵画の構図は上下逆さまにできるようにデザインされています。これは絵画の多面性や視覚的な興味を引くための工夫として使用されている可能性があります。
8. 女王: 絵画には女王の姿が描かれています。女王は王権や権威を象徴する人物であり、作品に豪華さや威厳を与える役割を果たしています。
9. 豪華なティアラ: 女王の頭には豪華なティアラが描かれています。ティアラは王族や高貴な存在を表現するためのシンボルであり、絵画に華やかさや特別感を与えています。
10. 線の太さや文様: 絵画の線は太く描かれ、文様があるかもしれません。これは装飾的な要素としての役割を果たし、作品に豪華さや独自性を与えることができます。
11. 部屋に飾れる程よいサイズ: 絵画作品は部屋に飾ることができる程よいサイズで描かれています。これは一般的な家庭や展示スペースに適したサイズを意味し、絵画の普遍性とアクセス性を示唆しています。”
良いですね。
続けて作品T、

” 提供された情報に基づいて、次のこだわりを持って制作された絵画作品の特徴を分析します。
1. 肖像画のような: 絵画作品は肖像画のような要素を持っています。これは具体的な人物の姿を描くことに焦点を当てていることを示唆しています。
2. 正八角形の枠線構図: 絵画は正八角形の枠線構図で描かれています。八角形の形状は一般的な四角形の枠に比べて独特であり、絵画に独自性や特別感を与える役割を果たしています。
3. 顔正面: 描かれた顔は正面を向いています。これは人物の直接的な表現や観察を強調し、視聴者とのコミュニケーションを促す効果があります。
4. 髪の光沢: 絵画には髪の光沢が描かれています。これは髪の質感やボリュームを表現することで、リアリティと立体感を作り出しています。
5. 髪のリアルな表現: 絵画作品では髪のリアルな表現が行われています。このこだわりは髪の細部や質感に注意を払い、より生き生きとした表現を追求していることを示しています。
6. グラデーション技法: 絵画作品ではグラデーション技法が使用されています。これは色の滑らかな遷移や陰影効果を生み出し、絵画に立体感や深みを与える手法です。
7. 女性: 絵画には女性の姿が描かれています。女性の肖像画は美しさや優雅さを表現するための一般的なテーマです。
8. 背景グラデーション技法: 絵画の背景にはグラデーション技法が使用されています。背景の滑らかな色の遷移は絵画に奥行きや空間感を与え、主題との対比を引き立てる役割を果たします。”
次は、抽象画作品についてのAI解説です。
・作品Uの場合、

” 提供された情報に基づいて、次のこだわりを持って制作された絵画作品の特徴を分析します。
1. 正八角形の枠線構図: 絵画は正八角形の枠線構図で描かれています。八角形の形状は一般的な四角形の枠に比べて独特であり、絵画に独自性や特別感を与える役割を果たしています。
2. 無数の大小球体: 絵画作品には無数の大小の球体が描かれています。球体は立体感や空間感を表現するための要素であり、絵画に奥行きや複雑さを与える役割を果たします。
3. 極限に小さい球体: 絵画には極めて小さな球体も描かれています。これは細部にまで注意を払い、微細な表現を追求していることを示しています。
4. 八つの目: 絵画作品には八つの目が描かれています。目は観察や洞察力の象徴であり、絵画に神秘的な要素や深層の意味を付与する役割を果たすことがあります。
5. 三角形が多数: 絵画には多数の三角形が描かれています。三角形は安定感やバランスを表現する形状であり、絵画に調和や構造を与える役割を果たすことがあります。
6. グラデーション技法: 絵画作品ではグラデーション技法が使用されています。これは色の滑らかな遷移や陰影効果を生み出し、絵画に立体感や深みを与える手法です。
7. 人物なし: 絵画には人物が描かれていないことが示されています。このこだわりは抽象的な表現や対象の省略によって、視覚的な要素や形状に焦点を当てることを意味しています。
8. 繰り返す形状: 絵画作品では繰り返す形状が存在します。これはパターンやリズムを作り出し、絵画全体に統一感や動きを与える役割を果たします。”
AIによる解説には少しも変なところがないです。
・作品Yの場合、

” 提供された情報に基づいて、次のこだわりを持って制作された絵画作品の特徴を分析します。
1. 三角形と菱形からなる枠線構図: 絵画は三角形と菱形から構成される枠線で囲まれています。これは絵画の境界を特徴付ける独特な形状であり、絵画に幾何学的な要素や調和をもたらす役割を果たします。
2. 無数の大小の円: 絵画作品には無数の大小の円が描かれています。円は円滑さや循環の象徴として使われることが多く、絵画に柔らかさや流動性をもたらす役割を果たします。
3. 教会建築: 絵画には教会の建築物が描かれています。教会は宗教的な象徴や精神的な意味を持つことがあり、絵画に神聖さや信仰の要素を与える役割を果たします。
4. グラデーション技法: 絵画作品ではグラデーション技法が使用されています。これは色の滑らかな遷移や陰影効果を生み出し、絵画に立体感や深みを与える手法です。
5. 人物なし: 絵画には人物が描かれていないことが示されています。このこだわりは抽象的な表現や対象の省略によって、視覚的な要素や形状に焦点を当てることを意味しています。
6. 部屋に飾れる程よいサイズ: 絵画作品は部屋に飾ることができる程よいサイズで描かれています。これは一般的な家庭や展示スペースに適したサイズを意味し、絵画の普遍性とアクセス性を示唆しています。
7. 縦に3分割となる構図: 絵画の構図は縦に3分割されています。このこだわりは絵画のバランスや対称性を追求し、視覚的な調和を作り出す役割を果たします。
8. 繰り返す形状: 絵画作品では繰り返す形状が存在します。これはパターンやリズムを作り出し、絵画全体に統一感や動きを与える役割を果たします。”
AIの解説で改めて作品に込められた意図を自分でも再認識することができました。
まとめ
AからZまで26作品の分析を様々な視点から行った結果、このプロジェクトは聖書の挿絵の再現から始まり、本自体の見開きページ再現を経て、最終的にはそれらを基本に自由に自分の描きたいものを描いているということになりました。
アーカイブなので、作品NとYとZも記録しておきます。

例:N(左)・Y(中)・Z(右)
終わり
